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放射線検査の種類と特徴ーレントゲン検査ー

身体の様々な箇所をあらゆる方向から診察する放射線検査は、診断により検査方法が異なることをご存知でしょうか?

こんにちは、Radiation Journal 編集部です。

みなさんも一度は体験したことのある”画像診断検査”。

※一般的な呼び名としてレントゲン検査が有名。

検査といっても実はいくつかの種類に分類され、何を診断するかによっても検査方法が異なるのです。

本日はその検査の方法や種類についてお話ししたいと思います。 

まず始めにX線撮影みなさんもよく耳にする「レントゲン」についてご紹介します。

レントゲン(X線撮影)とは・・・?

View of a child x-ray film, taken to examine the lungs

主に、肺の病気や骨折・骨の病気の時に使用される検査方法です。

皆さんも一度は健診検査などで、胸部X線撮影されたこともあるのではないでしょうか?。

X線を発見したレントゲン博士にちなみ、別名「レントゲン」として、一般的に馴染みのある撮影として知られています。

特徴としては、

「撮影時間は短く、撮影した部位は画像ですぐに確認できること」です。

では、実際に胸部X線画像ではどのようなことが分かるかというと、肺や心臓などの異常を発見したり、確認したりします。

心臓の大きさ、左右の肺の病変(異変)が分かることで、

肺がんの発見や肺結節、肺炎・気管支炎などの肺の炎症や、肺気腫・気胸・胸膜炎・肺線維症・心臓病・心肥大・胸部大動脈瘤といった少し重病な病気を発見したり確認できたりします。

何か異常が指摘された場合、その後精密な検査が可能となるCT検査やMRI検査で行います。

さて、レントゲンとお聞きすると放射能や放射線なども思い浮かぶかと思いますので、

ここで少しだけ”被ばく”について簡単にご説明したいとおもいます。

1回のレントゲンで受ける被ばく量とは?

1回の胸部X線検査で受ける被ばく量は、どのくらいかというと約0.06mSvです。

平均的に成人の健康に影響を与えるとされている被ばく量が100mSv以上と言われているので、極端に回数を重ねないかぎりレントゲン検査による悪影響はないと考えられているため、一般的な健康診断でレントゲン撮影する場合は、心配いらないことがわかります。

ただ例外として、胎児が放射線の影響を受けるおそれがあるため、

妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある人は必ず医師に相談して受けることが大切なので、妊婦さんや妊活中の方はご注意くださいね。

※詳しい被ばくの説明については別シリーズでお伝えしますので、ぜひこちらも合わせてご覧くださいね。

一方で短所は、1方向からの画像撮影のため、臓器の重なりなどで死角ができてしまうことです。

そうすると視覚になった部分に何か異常が確認された場合も見逃してしまう恐れもあります。

また、胸部X線検査で異常が見つかったとしても、必ず病気が潜んでいるわけでは無い可能性もあり、何かご自身の身体の異変を感じている場合は、自己判断せず医師へ相談して精密検査で確認することが重要なんですね。。

より精密に調べる時は、CT検査やMRI検査をおすすめします!

それでは、一般的なX線検査の注意事項についてご紹介しましょう。

注意事項

①検査をする際に着衣の最低限の脱衣をお願いする場合があります。

②撮影する部位には金属類のアクセサリー、エレキバンや湿布などは取り外すこと。③写真がブレないように、息を止めていただいたり、身体の静止をお願いしていること。

これが出来ればあなたもX線検査のマスターになり、

撮影する診療放射線技師も安心して撮影する事が出来ます。

今回はX線撮影(レントゲン)について詳しくご紹介しました。

次回は、先ほどもちらっと触れているCT検査やMRI検査について詳しくご紹介していきたいと思います。