放射線検査の種類-CT検査-

こんにちは、Radiation Journal 編集部です。

みなさんも一度は体験したことのある”画像診断検査”。

検査といっても実はいくつかの種類に分類され、何を診断するかによっても検査方法が異なるのです。

前回前々回と、皆さんもよく知っているレントゲン検査やMRI検査について解説していきました。

今回は、みなさんもよく医療系ドラマなどで耳にするとおもいますが、「CT検査」についてお話ししたいと思います。

緊迫した医療ドラマの場面で、CTなどの言葉や場面を見たりするのである程度想像できる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

CT検査とは・・・?

CTとは”Computed Tomography”の訳で日本語にすると、コンピュータ断層診断装置のことを言います。

コンピューター装置と聞くと若干イメージがしづらいかもしれません。

これは、X線、レントゲンを利用して体内の状態を断面像として写し出してみる検査のことで、

分かりやすくいうと、放射線を利用して撮影した複数枚の画像をコンピューターに取込み処理を行った後に、診断する部位を出力して症状を確認しています。

pen showing X-ray picture of lung

さて、CT検査の特徴は、MRI検査に比べて閉塞感が少なく検査時間も比較的短く済みますし、

金属をうっかり付けてしまった!なんて時も問題なく撮影ができるという点が大きな特徴といえるでしょう。

もちろん、例外として、体内にペースメーカやICDと呼ばれる植え込み型除細動器などは、機種によってはNGになってしまうこともありますので、かかりつけの医師に従ってくださいね。

動きや振動などに比較的強い装置のため、空気や石灰化した描写を診断することに優れています。

心臓やその周りの肺、血管の石灰化などを診断する時に使用されるケースが多く、広範囲の撮影ができるため身体全体を診断する時にも有効です。

もちろん、レントゲン撮影をするという意味では、被ばくに関しては微量とはいえ身体に影響がありますし、MRIのような軟部組織などの変化を見極めづらいという点もあります。

臓器、特に腹部や肝臓、膵臓、腎臓という実質臓器や呼吸器、骨などの症状を見るのに最適です。

病気や怪我を未然に防ぐことも大切ですが、なってしまった時はどのような診察を受けているかを知っていただくだけでも今後の診察時のご参考になればと思います。