下腹部痛の原因とは?

画像レッスンでは、あらゆる画像を確認しながら見落としてしまいそうな症例や診断についてを学んでいただくまなびの「場」です。

今回のレッスンはこちら▷「下腹部痛の原因」です。

下腹部の痛みでは、腸疾患(ちょうしっかん)・尿路系疾患・婦人科系疾患などが多くみられるます。

臍下部(せいかぶ:へその下)(恥骨上部・下腹部正中)、もしくは左右どちらの痛みか、性別によっても原因が様々です。

左下腹部が下痢やグルグルと音を立てている時は大腸の病気ですが、

左右どちらかがさしこむように痛かったり、急激に痛い時は腎臓や尿管の異常の可能性があり、下腹部全体に鈍痛がある場合は、排尿(前立腺)異常、女性の場合は卵巣や子宮の異常が考えられます。

CT単純画像(左) CT造影画像(右)

左側は、単純CT画像で、右側は、造影CT画像です。

※造影検査とは体の中を詳しく描出したり、病気を発見しやすくしたりするお薬です。 臓器に白黒がはっきりついて見やすくなったり、血管の情報が分かりやすくなって3D画像を作成できます。

右側の画像にある結腸が造影剤で白く光っているのが出血です。

このように、造影検査を行うことで、血管の情報が細かく分かるため、画像診断を行う際には、この検査を行うことがよくあります。

この場合は、「上行結腸憩室出血」可能性が疑われます。

憩室(けいしつ)内の血管が貯留した便によって傷つけられて出血することを「憩室出血」と呼ばれ、憩室炎と違い、腹痛や発熱が見られず、突然血便を発症するのが特徴です。

画像診断の場合、上行結腸の内容物は均一でややCT値が高く(白くなっている)、

泡沫状のガスを含まないから血腫または出血の可能性があると診断されることがあります。活動性の上行結腸憩室が出血源であることを示唆します。

治療法としては、内視鏡検査を行い、出血している憩室が確認できた場合、医療用のクリップやスネアというゴムを出血部位に掛けて止血します。

本日のワンポイントレッスンは以上になります。

今回の画像は、下腹部痛の原因から上行結腸憩室出血疑いのある画像をピックアップしてご紹介しました。

下腹部の痛みといっても先ほどもお伝えしたとおり何通りもの症状が考えられます。

身体の不調があった場合は、ぜひ医師への診断をお勧めします。

次回のワンポイントレッスンもお楽しみに。