異物シリーズ Part.2

画像レッスンでは、あらゆる画像を確認しながら見落としてしまいそうな症例や診断についてを学んでいただくまなびの「場」です。

前回に引き続き、今回のレッスンはこちら▷「異物シリーズ Part.2」です。

こちらは、足の3D画像で、長い棒状の様な物体が写し出されている画像です。これは何だと思いますか?

足に釘が刺さっている画像です。見るからに痛々しいです。
CT画像から3D画像を作成することができ、より立体的に評価することも可能です。

もう一方の画像は、腸管の中に細長い線のような物体が写し出されている画像になります。これは何だと思いますか?

こちらは、魚骨の画像です。
相当大きな骨のように感じますね。大物でしょうか?

では、どんな魚の骨が引っかかりやすいかみなさんはご存じでしょうか?
報告が多いものは、タイやブリ、サバです。
最近は骨なしで鮮魚店でも販売されているものもありますが、小骨なども多くなかなかずべて取りきれない場合もありますよね。
タイやブリなどは小骨以外にうっかり大きい骨も取りきれない場合もあります。

食事中に、骨があることを知っていても、安易に丸呑みしてしまうと食道を傷つけるだけではなく、ときには、食道に穴をあけてしまう場合もあるのです。
その理由は体の排泄の仕組みに関係しています。

食べ物の排泄の流れとして、
食道→胃→小腸→大腸と順番に臓器を通り、食べ物が消化されていきます。
最終的には便や尿として排出されます。

ただし骨の場合、特に、小骨であれば胃酸で消化されることもありますが、
先ほどお話ししたような魚の大きな骨などは全てがこの臓器を通る際に消化されないこともあります。
そんな時は、消化過程途中で辿るそれぞれの臓器を損傷してしまう可能性があり、
最悪の場合は、粘膜が傷つき、潰瘍(かいよう)ができてしまったり、穴が開いて腸管穿孔(ちょうかんせんこう)となり、重度の痛みを伴う甚大な被害が発生する場合もあります。

特に小さなお子様や高齢者の方は、身体もですが、臓器自体もデリケートなため、このような最悪の事態になる可能性は圧倒的に高くなりますし、喉に詰まらせるだけでも窒息してしまう場合もあるため、特に注意が必要です。

参考資料:おすすめ内視鏡豆知識
https://www.tamapla-ichounaika.com/knowledge/category/post-36268/

腸管の中に丸い物体が見えますが、これは何だと思いますか?
柿の種です。思ったより大きくありませんか?

”種のついた食べ物も誤飲することが多い”と報告があり、小さい種の場合はそのまま消化されますが、大きい種になると腸管内でひっかかる可能性もありますので、十分注意しましょう。

違和感を感じたり、うっかり飲み込んでしまった場合は、すぐに医療機関を受診してください。幼児や高齢者にとっては命に関わる場合も想定されます。

受診した時は、X線写真やCTを撮像します。

前回同様、CT読影のポイント(ここからは、放射線技師・医師のワンポイント!)
(1)Window幅を適宜調整すること
(2)3D画像での確認

Window幅を調整し、物質を特定しやすくすることや3D画像で正確な位置関係を把握することが可能です。

特に近年では、3D画像作成技術進歩は著しく向上しています。
画像一つでいろいろな症状を仮説しながら患者様の所見を慎重に診断し、最善の治療や改善策を紐解く為の一つが画像診断でもあるのです。実際にケガや誤飲された場合、画像も用いて説明される事が多いので、知っておくと良いかも知れませんね。

本日のワンポイントレッスン、前回に引き続き異物シリーズは以上です。3D画像やCTを交えてご紹介しました。

皆様にとって学びになれば幸いです。次回もお楽しみに。