放射線技師・医師の仕事の必需品6選
ラジエーションジャーナル編集部です。
昨今、医療ドラマなどで、放射線技師の姿をよく目にする機会などが増えてきたと実感しています。そのため、一般の方もテレビで見かけることで以前より想像しやすくなったのではないでしょうか。
さて今回は、放射線技師や医師が働いている時の”必需品”として身につけているものや常に白衣のポケットに入れているものをご紹介したいと思います。
①ボールペン
メモに使用しますが、誰が撮影を担当したのか(撮影担当者)を患者が持参する外来票にサインすることでよく使用しています。
自身で購入することは少なく、勉強会や学会または働いている勤務先で提供されるボールペンを使用することが多いです。
気を、重量感があるボールペンに限って、MRI検査の撮影業務では、吸着事故を起こす危険性が十分に起こりえるため身につけないようにしています。(患者に当たってしまったら大きな事故につながるためです。)
②印鑑
ボールペンと同様、撮影済みの印で使用します。(サインでも印鑑でもどっちでも可)
その他、出勤簿の書類にも使うため使用頻度が高く、常に手元に持っているスタッフが多いです。
キャップレスの印鑑や印鑑一体型ボールペンの仕様のものが便利なのでそれを持ち歩いている人が大半かもしれないです。
③名札
勤務先から提供されている顔写真付きの名札を必ず着用しています。
撮影前に自己紹介を義務付けられているため、こちらも使用頻度は、非常に高いです。
他の医療従事者と違い、MRI検査があるため個人情報などのデータが入力されてないカードを配布してもらっています。(MRI装置の強力な磁場でデータが破損するため)
④放射線線量計
皆さんは、写真のようなバッジを見かけたことはないでしょうか?
これは、私たちがどれだけ放射線を浴びているかチェックする機器です。
厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署の規則で、胸部または腹部に必ず放射線測定器を装着しなければなりません。
当院では、2カ所装着しており、男性は頚部と胸部、女性は頚部と腹部です。1ヶ月に1回交換し、ひと月で浴びた放射線量を測定しています。
※測定結果によっては業務停止の可能性があります。
⑤ハンドクリーム
頻繁な手洗いとアルコール消毒を行うため、手が乾燥したり手荒れします(特に冬場はカサカサになります)。患者と直接接する業務のため、においがキツくないものやベタベタしないタイプを選ぶようにしています。
今は、男性といえどもハンドクリームを持ち歩いてもおかしくない時代になりましたね。
⑥メモ帳またはノート
連絡事項やスケジュール管理などで使用するため。
また、普段手元に持っていないものリストとしては、以下のような製品です。
・ハサミ
・スマホ
・鍵類
・買い物などで使用するカード類
・腕時計
上記は、特にMRI検査担当の日は特に身につけないように気をつけています。
今回は我々の持ち物について記事にまとめてみました。
医師や看護師、その他の医療従事者の方たちとは違い、貴金属やデータ等が入ったカード類を絶対に身につけず、日々の業務に励んでいます。
少しでも面白いと思っていただいたり、同じ職種として働く皆さまの参考になれば幸いです。
それでは、次のコラムもお楽しみに。