撮影装置(モダリティ)のローテーンション配置について
ラジエーションジャーナル編集部です。
「放射線技師の勤務事情について」のコラムでも簡単にご紹介しましたが、私の勤務する病院の放射線部は人員が13名おります。
1週間または2週間のローテーションの配置で各業務をしています。
皆さんが勤務している施設によっては、半年〜数年に1回の頻度で各撮影機器の担当を変更したり、毎日ローテーション配置を行い、撮影機器の担当を変更している施設もあると思います。
今回は、当部署でどのようなローテーション配置を行っているか簡単にですが、ご紹介していきたいと思います。
はじめに放射線部の環境について。
撮影装置(モダリティ)の種類と人員配置人数
・一般撮影装置 2台 → 2人 (1装置に1人)
・透視台装置 1台 → 1人 (一般撮影も兼務)
・骨密度測定装置 1台 → 1人 (一般撮影補助業務も兼務)
・画像管理業務(画像出力・取込み業務等) → 1人 (一般撮影補助業務も兼務)
・手術室での撮影業務 → 1人
・アンギオ(血管造影)装置 1台 → 1人
・CT装置 1台 → 2人
・MRI装置 2台 → 3人
・エコー検査業務への派遣 → 1人
各モダリティの担当者
・一般撮影 2人
・CT 4人
・MRI 5人
人員配置の規則として、必ず一般撮影・CT検査・MRI検査に最低1名の担当者を配置します。
また、通常配置ローテーションと専任配置ローテーションと2種類があり、通常配置ローテションは、週に1回で専任配置ローテーションは2週間に1回を担当してもらいます。(エコー検査業務への派遣に関しても2週間ローテーション)
下記に、ローテーション例を図にしてみました。
例えば、技師A〜Jは、通常配置ローテーションで1週間ごとに1つずつ担当モダリティが上にズレる(1週間後の配置変換では一番上のJは一番下に配置)。
MRI検査専任・CT検査専任・エコー検査の配置技師K、L,Mは2週間後のローテションで次の各モダリティ担当技師C,D,Eと交代します。
少し複雑ですが、このような感じです。
休み枠を1日に2.5枠配置しているので、13人→11人などで配置する場合は、各モダリティを兼用で受け持ちながら業務を遂行しているという形です。(例:CT配置者が画像管理業務を兼務)。
いかがでしょうか?
ローテーション業務のメリット
①日々様々な撮影業務に触れ合うことができる
②長期な固定配置でないので、ほぼ日替わりでいろんなスタッフと業務を行うためコミュニケーションが充実しやすく比較的人間関係が悪くなりにくい
などが挙げられます。
今後、医療業界へ興味のあるまたは志願している方に少しでもイメージができれば幸いです。
それでは、次のコラムもお楽しみに。