• HOME
  • コラム
  • CT室から「Please hold your breath…」外国人も安心な“やさしい検査室”を

CT室から「Please hold your breath…」外国人も安心な“やさしい検査室”を

こんにちは。

ラジエーションジャーナル編集部、診療放射線技師の林です。

近年、日本で暮らす外国人の方や、観光などで訪れる外国人旅行者がどんどん増えていますよね。それに伴って、医療の現場でも「外国人の患者さん」が当たり前になってきました。

でも、日本語が通じなかったり、文化が違ったりすると…お互いに困ることも多いのが現実。 

では実際、医療の現場ではどう対応しているのでしょう?今回の記事はここを紹介してみます!

1. 医療通訳さんが大活躍!

「痛いところ、どこですか?」
「保険証はお持ちですか?」こんな基本的な会話でも、日本語が分からなければ通じません。
そこで頼りになるのが「医療通訳」さん!最近は、英語や韓国語はもちろん、フランス語や中国語にも対応できる通訳の方が勤務しています。

医師から指示を受けたり会話する医療従事者

2. 便利なICT&翻訳ガジェットも!

最近では、ポケトークみたいな小さな翻訳機や、翻訳アプリを活用する機会も増えてきました。私も何度か使用経験がありますが、「機械通訳」もだいぶ自然に使用できます。

また、ある施設ではAIチャットで問診に答えると、自動的にカルテに反映されるシステムなんてものも登場中。未来っぽくてワクワクしますね!

3. 画像診断検査も多言語アナウンスで安心!

ではレントゲンやCT、MRIなどの画像診断検査ではどう対応しているのでしょうか?

最近では、検査時の自動音声アナウンスが多言語対応している機器も増えてきました!私が勤務している施設のMRIはなんと30か国語対応しています。日本語・英語・中国語・ポルトガル語・韓国語など、事前に言語設定しておくと、患者さんに合わせて流れる仕組みです。
「このあと何があるのか分からない…」という不安が減って、検査がスムーズに進みます。

さらに、我々技師が案内で使用するイラスト入り説明書多言語の注意事項カードなども活躍します。 MRIの「金属禁止」や、造影剤の説明もわかりやすく伝えられるよう工夫しています。

今後も“やさしい医療”を目指して

日本の医療現場では、外国人の患者さんが「安心して診てもらえる」環境づくりがどんどん進んでいます。画像診断の現場もその一部。
言葉の壁や不安を少しでも減らせるよう、我々医療従事者や機器メーカーさんが日々工夫を重ねています。これからも日本の医療がもっと“やさしくて頼れる場所”になっていきますね。

次回もお楽しみに。