魔女の一撃!「ぎっくり腰」に画像診断は必要?
みなさんこんにちは、ラジエーションジャーナル編集部の林です。
先日、お笑いトリオの森山中の大島美幸さんがテレビ出演直前にぎっくり腰になったとニュースになりましたね。
私自身何回もぎっくり腰になった経験がありますので、その辛さは凄くわかります。
ベランダでスリッパをはいた瞬間ギクッとなったときは、なんで?笑。って一番思った瞬間でした。
今回は、ぎっくり腰って何?そしてレントゲン画像に写るのか??を記事にしたいと思います。
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰は、急性腰痛の一種です。
突然の動作や不適切な姿勢によって、腰の筋肉や靭帯が損傷し、激しい痛みが生じる状態を指します。
これは、英語では「腰部捻挫(lumbar sprain)」または「急性腰痛(acute low back pain)」とも呼ばれます。
ちなみに強烈な痛みにちなんで海外では”魔女の一撃”とも言われています。
ぎっくり腰の原因について
ぎっくり腰の原因は、以下のような要因によって引き起こされることが多いです。
- 重い物を持ち上げた際の不適切な姿勢
- 急な体のねじれや曲げ
- 長時間の悪い姿勢
- 筋肉の疲労や過労
ぎっくり腰の症状について
ぎっくり腰の主な症状には、以下が含まれます。
- 突然の激しい腰痛
- 腰の動きの制限
- 痛みが腰から足にかけて広がることもある
- 腰の筋肉の緊張やけいれん
ぎっくり腰って画像診断できるの?
ぎっくり腰(急性腰痛)の診断は、通常、画像診断を必要としない場合が多いです。
多くの場合、問診と身体検査によって診断されます。
しかし、特定の症状がある場合や、他の重大な問題が疑われる場合には、画像診断が行われることがあります。
主な画像診断方法
- X線(レントゲン検査)
- 使用目的:骨折や骨の異常を確認するため。
- 適用例:外傷が原因でぎっくり腰が発生した場合や、骨粗鬆症が疑われる場合。
- MRI検査(磁気共鳴画像)
- 使用目的:軟部組織(椎間板、神経、靭帯、筋肉など)の状態を詳細に評価するため。
- 適用例:腰痛が長期間続く場合、神経症状(しびれ、筋力低下など)がある場合、脊椎の腫瘍や感染が疑われる場合。
- CT検査(コンピュータ断層撮影)
- 使用目的:骨や軟部組織の詳細な断面画像を提供するため。
- 適用例:複雑な骨折や骨の構造異常の評価に使用されることが多い。
いかがでしたでしょうか?
腰痛は、男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に訴えの多い症状で、その数は増加傾向にあります(厚生労働省の平成28年国民生活基礎調査)。
腰痛の多くは、腰椎に負担がかかったり、障害が起きることで発症します。
その他にもさまざまな要因が腰痛の発症に関係しています。
腰痛症の原因は様々ですが、腰痛のうち原因が特定できるものはわずか15%程度といわれています。
代表的なものは、腰椎が直接障害される圧迫骨折や、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄などがありますが、その他、細菌感染やがん、臓器や血管などの病気が原因となり、腰痛を引き起こすこともあります。
一方で、残りの約85%は、レントゲンなどの検査をしても原因が特定できないといわれています。
今回取り上げた「ぎっくり腰」もこちらのグループに入ります。
このような腰痛は、生活習慣、ストレスや不安、不眠など心の状態が影響していることもあります。
また、見た目にはわからない神経の障害によって痛みが生じていることもあります。
健康第一。
元気でないと仕事も遊びもできません。
皆さまも腰痛には気をつけて生活しましょう。
それでは、予防法についてご紹介します。
腰痛の予防法
腰痛を予防するための対策には、以下が挙げられます。
- 正しい姿勢を保つ
- 重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を使わずに持ち上げる
- 定期的な運動やストレッチで筋肉を強化し、柔軟性を保つ
- 長時間座り続ける場合は、適度に立ち上がって体を動かす
いかがでしたか?
みなさんも”魔女の一撃”を受けないよう、しっかりとした予防法を行い、健康的な腰を守りましょう!
次回、ぎっくり腰になりやすい人の画像診断まとめをご紹介します。
https://journal.ysreading.co.jp/12729