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遠隔画像診断サービスのPACS連携とは?接続の仕組みと実現できること

遠隔画像診断サービスを検討する際、「既存PACSと連携できるのか」「PACS連携がないと運用できないのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。

遠隔画像診断において、CTやMRIなどで撮影した画像を外部の放射線診断専門医へ共有し、読影レポートを受け取る中で、画像をどのように送信し、読影結果をどのように院内へ戻すかは、日々の運用効率に大きく関わります。

この記事では、遠隔画像診断サービスにおけるPACS連携の仕組みや、オンプレミス型・クラウド型による違い、導入時に確認すべきポイントについて解説します。

遠隔画像診断サービスのPACS連携は必須?

遠隔画像診断サービスの利用にあたり、PACS連携は必須というわけではありません。

たとえば、CD/DVDなどのメディアを用いた画像共有や、ブラウザからの手動アップロードに対応しているサービスであれば、既存PACSと直接連携しなくても読影依頼は可能です。

一方で、検査件数が増えるほど、手作業による画像送信は現場の負担がかさんでしまうのも事実です。

そのため、PACS連携は必須ではないものの、継続的に遠隔画像診断を活用する医療機関では、実質的に前提として検討されるケースが多いといえるでしょう。

遠隔画像診断サービスのPACS連携の仕組み

遠隔画像診断サービスのPACS連携では、医用画像の標準規格であるDICOMを前提に、院内で撮影された画像を読影側のシステムへ送信します。

基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. モダリティで撮影
  2. 院内PACSへ保存
  3. 遠隔読影サーバーへ送信
  4. 読影レポートを返却

CTやMRIなどのモダリティで取得された画像は、まず院内PACSに保存されます。

その後、読影依頼の対象となる検査画像を遠隔画像診断サービス側へ送信し、読影医が画像と臨床情報を確認したうえでレポートを作成します。

接続方式としては、DICOM送信、DICOM Q/R、VPN経由の接続などが代表的です。

ただし、実際の接続方式は、既存PACSの仕様、院内ネットワークの構成、情報システム部門のポリシーによって異なるため、導入前には接続条件を確認することが重要です。

オンプレミス型PACSとクラウド型PACSによる違い

オンプレミス型PACSは院内サーバーや院内ネットワークを中心に運用されるため、外部サービスと接続する際にはVPNやファイアウォール設定、ルーティングなどの確認が必要になることが多いです。

一方、クラウド型PACSはインターネット経由で画像を管理・共有する設計が前提となるため、外部連携との相性がよいといえるでしょう。

以下では、オンプレミス型PACSとクラウド型PACS、それぞれの連携について解説します。

遠隔画像診断サービスとオンプレミス型PACSとの連携

オンプレミス型PACSとの連携では、院内ネットワーク内に保存されたDICOM画像を、遠隔読影側のサーバーへ安全に送信する仕組みを整えます。

一般的には、VPN接続や専用回線、院内ゲートウェイサーバーなどを用いて、外部との通信経路を確保します。

この方式のメリットは、既存PACSや院内ワークフローを活かしながら、遠隔画像診断サービスを組み込める点です。

たとえば、撮影後に特定の検査を自動で遠隔読影側へ送信する設定にすれば、手動アップロードの負担を減らせます。

一方で、オンプレミス型PACSは施設ごとにネットワーク構成やセキュリティポリシーが異なるため、導入時の調整が複雑になりやすい点には注意が必要です。

遠隔画像診断サービスとクラウド型PACSとの連携

クラウド型PACSとの連携では、画像データがクラウド上で管理されるため、遠隔読影サービスとのデータ共有を設計しやすい場合があります。

院内サーバーを新たに設置せずに連携できるケースもあり、施設側のインフラ負担を抑えやすい点がメリットです。

また、クラウド型PACSは複数拠点から画像にアクセスしやすいため、地域医療連携やグループ施設間での画像共有とも相性があります。

一方で、クラウド型PACSだからといって、すべての遠隔読影サービスと簡単に連携できるわけではありません。

クラウド型PACSを導入済みの施設では、PACSベンダーが遠隔読影サービスとの連携にどこまで対応できるかを早めに確認しましょう。

PACS連携によって実現できること

PACS連携を行うことで、遠隔画像診断の運用は大きく効率化しやすくなります。

とくに効果が出やすいのは、撮影から読影依頼までの自動化、過去画像を用いた比較読影、地域医療連携や他施設との画像共有です。

以下では、PACS連携によって実現できることを3つに分けて紹介します。

撮影から読影依頼までの自動化

PACS連携によって、撮影後の画像送信や読影依頼を自動化しやすくなります。

手動アップロードの場合、担当者が対象画像を選び、患者情報を確認し、遠隔読影システムへ送信する作業が必要です。

一方、PACS連携ができていれば、撮影された画像を条件に応じて自動送信したり、院内の運用に合わせて読影依頼へ回したりできます。

そのため、診療放射線技師や事務スタッフの作業負担を減らし、依頼漏れや画像送信ミスのリスクも抑えやすくなります。

とくに検査件数が多い施設では、1件ごとの作業時間を短縮できるため、日常業務の効率化につながるでしょう。

過去画像の参照・比較読影

PACS連携が整っていると、過去画像を参照した比較読影を行いやすくなります。

画像診断では、現在の画像だけでなく、過去画像との変化を確認することが重要です。

たとえば、病変を見つけたときに、以前から存在していたものか、新たに出現したものかによって、診断やフォロー方針は変わります。

また、腫瘍の増大傾向、術後変化、慢性疾患の進行なども、過去画像との比較によって判断しやすくなります。

PACS連携によって過去画像や関連検査を共有しやすくなれば、読影医がより多くの判断材料をもとにレポートを作成できるでしょう。

地域医療連携・他施設との画像共有

PACS連携は、地域医療連携や他施設との画像共有にも役立ちます。

紹介元の医療機関から依頼された画像検査を実施し、撮影画像と読影レポートをスムーズに返却できれば、地域全体の診療効率を高めることが可能です。

また、複数施設を運営している場合、各施設で撮影された画像を一元的に管理したり、専門医のいる施設へ読影を集約したりする運用も検討できます。

一方で、施設間で画像を共有する場合は、患者同意、アクセス権限、情報セキュリティ、ログ管理などの確認が必要となる点には注意しましょう。

遠隔画像診断サービスのPACS連携におけるポイント

遠隔画像診断サービスのPACS連携を進める際は、接続できるかどうかだけで判断しないことが大切です。

技術的な接続方式、セキュリティ要件、通信環境、導入コスト、将来的なリプレイスまで含めて検討する必要があります。

以下では、導入前に確認しておきたい3つのポイントについて解説します。

既存PACSとの接続方式・適合性

まず確認すべきなのは、既存PACSと遠隔画像診断サービスの接続方式が適合するかどうかです。

DICOM送信に対応しているか、DICOM Q/Rが利用できるか、ゲートウェイサーバーが必要か、VPN接続が必要かなどを整理しましょう。

とくに、古いPACSを利用している施設では、DICOMの対応範囲や設定変更の可否が制限されることもあるため、接続可否だけでなく、実際に日常運用へ組み込めるかどうかまで確認するとよいでしょう。

セキュリティや通信環境の要件

遠隔画像診断では、患者の画像データや診療情報を外部へ送信するため、セキュリティ要件の確認が欠かせません。

具体的なポイントとして、通信経路の暗号化、VPNの有無、アクセス制御、認証方式、操作ログの保存、端末管理などを確認しましょう。

院内ネットワークから外部へDICOM画像を送信する場合、ファイアウォールやプロキシ、セキュリティ機器の設定が必要になることがあります。

また、CTやMRIの画像はデータ量が大きく、通信帯域が不足していると送信に時間がかかるため、通信環境の整備も欠かせない要素です。

導入やリプレイスにかかるコスト

PACS連携では、遠隔画像診断サービスの利用料だけでなく、接続設定やネットワーク構築にかかるコストも確認すべきです。

たとえば、VPN構築費、ゲートウェイサーバー費用、PACSベンダー側の接続作業費、保守費用、セキュリティ機器の設定費用などが発生することがあります。

また、既存PACSのリプレイス時期が近い場合は、今のPACSに追加投資するべきか、新しいPACSへの切り替えとあわせて遠隔読影連携を設計するべきかを検討しましょう。

状況次第では、短期的には手動アップロードで始め、検査件数が増えた段階でPACS連携へ移行する方法もあります。

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Y’s REPORTは、電子カルテやPACSとの自動連携により、院内システムとシームレスに連携可能な遠隔画像診断サービスです。

院内に専用機器を設置し、専用VPNを通じて画像の送受信を行う点が特徴で、カスタマイズ性に長けているため、既存のワークフローに合わせた運用も可能です。

一方、PACS連携は不要で、初期費用・月額費用をかけずに、遠隔画像診断を導入したいという場合には、クラウド型のY’s REPORT CLOUDが適しています。

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